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インプラント治療後にMRIはできる?できない?MRI撮影時の注意点についても解説

インプラント治療後にMRIはできる?できない?MRI撮影時の注意点についても解説

MRIは、がんや脳血管疾患などの早期発見や具体的な状態確認に役立つ検査で、さまざまな医療的診断における重要な検査のひとつとなっています。
ただ、MRI検査時は金属の持ち込みが禁忌という厳格なルールがあるため、中には「自分は歯のインプラントをしたからMRI検査ができないのではないか」「歯を抜いてインプラントをしたらMRIができなくなるのが不安」と考える人もいます。
確かに歯科用インプラントは金属製のものが主流ですが、ほとんどの場合問題なくMRI検査ができます。そこで適切にMRI検査を受けるために、正しい知識を持っておくことはとても大切なことです。

この記事では、特に歯科用インプラントが入っている際のMRI検査や検査時の注意点などについて解説します。
この記事を読むことで、歯科用インプラント治療後にMRIができるのか、また撮影時の注意点などが理解でき、次のような疑問や悩みを解決します。

この記事でわかる事

  • そもそもMRIってどんな検査?
  • インプラントの基礎知識を知りたい
  • インプラント治療後にMRI検査はできるのか?
  • インプラント治療後のMRIの注意点とは?
  • インプラント治療後にMRIができないケースとは?
  • インプラントがMRIに与える影響は?
  • MRIとCTはどう違う?
  • インプラント治療後にMRIを断られた時の対処法は?

そもそもMRI検査とは

MRI検査は、「Magnetic Resonance Imaging」の略語で、非常に強い磁石と電波の作用で磁場を発生させ、レントゲン撮影では移らない身体の深部にある内臓や脊髄、血管、脳などを断面的に撮影する検査です。レントゲンを使用しないため、放射線に被爆しないことや内部まで精密に検査できるメリットがあり、がんや脳血管疾患の検査などで用いられることの多い検査です。
検査では、ドーム状の装置の中に横になって動かずに15~45分程度入っておく必要があります。
強力な磁力による事故防止のため、検査前に金属製の装飾品や磁石を使ったものは必ず外すことが求められます。また、検査中は閉塞感に加えて大きな機械音や光が発生するため、ストレスを感じる人もいます。特に閉所恐怖症の方にとっては、非常に強いストレスとなる検査ともいわれます。

インプラントの基礎知識

インプラントと聞くと歯科用インプラントをイメージしがちですが、体内に埋入する人工の医療器材全般を指していて、幅広い医療分野で使われています。どのような種類があるのか、以下で説明しましょう。

歯科以外にもあるインプラント

歯科以外のインプラントの代表的なものとしては、心臓のペースメーカー、除細動器、人工関節、人工内耳、輸液ポンプ、豊胸手術で使用するシリコンなどが挙げられます。

歯科用インプラントの特徴

歯科用インプラントは、歯を喪失した部位の骨に埋入する人工歯根です。素材はチタンやチタン合金が一般的で、通常の歯のような形や機能を復元したり、義歯を安定させるための土台にしたり、矯正治療の手段としても使用されるなど用途は様々です。

インプラント治療後にMRI検査はできるのか

結論としては、インプラント治療後のMRI検査はできます。
MRIは検査中に強力な磁場が発生するため、金属や磁石を使用したものは必ず外しておかなければいけません。もし装着したままにしていたら、強力な磁力と作用して強く引き寄せられたり、発熱や火傷をしたり、撮影した画像が乱れたりすることがあります。
ではなぜ、インプラントはMRIができるのでしょう。
金属にはさまざまな種類があり、歯科用インプラントではチタンが主に使用されます。チタンは『非磁性金属』に分類されるため、MRIを問題なく受けることができるというわけです。
ただ、「受けられないケース」や「注意が必要なケース」もありますので、インプラントに起因する事故が起こらないようにきちんと理解し、準備することが大切です。

インプラント治療後のMRI撮影で注意すべきこと

インプラント治療を受けたことがありMRI撮影をする予定があるときは、次のようなことに注意が必要です。

インプラントがあることを事前申告する

検査が決まったら、インプラントがあることを必ず事前申告しましょう。
インプラント治療時にもらった情報(メーカーや部位など)を提示するなど、予約時にできるだけ詳しく情報提供することをお勧めします。

どこにインプラントがあるかを申告する

インプラントに近い部分を撮影する場合、アーチファクトと呼ばれる撮影画像の歪みや欠損が起こる可能性があります。特に頭部や頸部付近の検査で起こりやすいとされていますので、埋入している部位を事前に申告しましょう。

インプラントの素材やマグネットの有無を申告する

インプラント体はチタンであっても、それに付随するパーツにマグネットや他の金属を使用することがあります。
特に義歯や矯正治療で使われることが多く、該当する場合には適切に対処しなければMRI撮影ができないこともありますので、必ず申告が必要です。

インプラント治療でMRIができないケースとは

インプラント治療でMRIができないケースは以下の通りです。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、インプラント体と義歯の内面に特殊なアバットメント(パーツ)を装着して、いわばプラスとマイナスの働きによって安定させる構造となっています。その手法の一つとして磁石のアバットメントを装着させるタイプがあり、装着したままではMRI撮影ができません。

医療用インプラント

医療用インプラントは、歯科以外にも心臓や整形外科に関するもの、美容外科に関するものなどさまざまな種類があります。これらは本体に金属を使用していたり、構造上MRIに影響したりすることがあり、MRIはできないとされています。
ただし、機器によってはMRIに影響しないインプラントもありますので、主治医に確認することが大切です。

インプラントで起こり得るMRIへの影響

インプラントで起こり得るMRIへの影響には以下のものがあります。

  • 画像にアーチファクトと呼ばれる画像の乱れが起こることがある
  • インプラントが発熱したり、それによって火傷したりすることがある
  • 金属製の装飾品などが強い力で吸い寄せられる
  • MRI装置が破損する事故につながることがある

MRIとCTの違い

MRIとCTの違いをよく知らない人も少なくありません。違いを知っておくと、検査の必要性や意義を理解することができます。
MRIは、人工的に強力な磁場を作り組織を断面的に撮影するため、身体の深い部分まで精密に診断することができます。
それに対してCTは、同じようにX線を使ったレントゲン撮影による2次元(平面)画像と異なり、3次元画像で診断ができるので、より高い精度の診断が可能になります。歯科用インプラントの術前検査では、CTによって顎骨の状態や神経と血管の位置、インプラントの埋入角度や位置などを正確に把握して手術の安全性と精度を確保します。

インプラントでMRIを断られた時の対処法

インプラントでMRIを断られた場合の対処法として、次のことが挙げられます。

検査前に一時的に上部構造を外してもらう

通常の歯科用インプラント体は非磁性金属であるため、MRIで問題になるのは主に上部構造です。そこで検査前に歯科受診して上部構造を一時的に外してもらい、検査後に再受診して再び装着してもらえば問題となることはほとんどありません。

インプラントの素材がチタン(非磁性金属)であることを伝える

近年では歯科用インプラントは広く周知されていますが、中にはMRIができないと考えている医師もいます。そこで、埋入手術を行った歯科医師にインプラント体がチタンなどの非磁性金属であるかを確認し、主治医に伝えれば問題なく検査できるでしょう。

MRIができるか埋入手術を行った歯科医師に確認する

インプラント治療の詳細がわからない場合、担当した歯科医師に確認して、正しい情報を入手します。
ほとんどの場合は問題なくMRI検査を受けられますが、MRI検査の禁忌となるアタッチメントを把握していないこともあります。念のため歯科医師に確認することで、安心して検査を受けることができます。

【まとめ】ンプラント治療後にMRIはできる?できない?MRI撮影時の注意点についても解説

インプラント治療を受けた人は、MRI検査ができるかについて解説しました。
この記事では、下記のようなことを理解していただけたのではないでしょうか。

この記事の要約

  • MRIは人工的に磁場を作り、身体を断面的に撮影し診断を行う検査
  • インプラントは体内に入れる人工の医療機器全般のことで、歯科用インプラントと歯科以外のインプラントがある
  • 歯科用インプラントは主に非磁性金属のチタン製でMRI検査はできることがほとんど
  • インプラントがある場合、MRI検査前に素材と部位、マグネットの有無などを申告する
  • マグネットを使ったオーバーデンチャーや医療用インプラントがある場合にはMRIはできない
  • インプラントがあるとアーチファクトやインプラントの発熱・火傷、金属が吸い寄せられる事故やMRI装置の故障などの重大なリスクがある
  • MRIは磁力や電波を使って断面的な画像で診断し、CTはX線撮影による三次元画像で診断する
  • MRIを断られた場合は、上部構造を外すことやチタン製であることの説明、インプラントを行った歯科医師への確認と情報連携で多くは対処できる

歯科用インプラントの多くは金属でありながら非磁性金属と呼ばれるチタンなどが主流ですので、MRIは問題なくできます。
ただし、義歯や矯正治療などでマグネットや金属を使っている場合には、MRIを断られたり、できなかったりすることがあるため、撮影前に対処することが必要です。
そこで、口腔内に入っているインプラントの部位や素材、どのように使われているのかなどをしっかり把握しておくことや、MRI検査の際に歯科医師と医療機関との情報連携を依頼することが重要です。

南多摩歯科クリニックでは、インプラント治療を検討中の方でMRI検査の予定があるといった場合には、きちんと情報連携を行い検査をサポートしますので、遠慮なくご相談ください。

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