ヒアルロン酸注射

ほうれい線は、小鼻の横側から口角の外側に伸びるしわで、正式には鼻唇溝といいます。このほうれい線は加齢とともに顕著になり、老けた印象を与える要因となります。
ヒアルロン酸注射によるほうれい線のしわ取りでは、ほうれい線にヒアルロン酸を注入することで、皮膚を内側から持ち上げて肌にハリを与え、しわを目立たなくする効果が期待できます。

ヒアルロン酸はムコ多糖という多糖類の一種で、特に保水力に優れています。元々は皮膚や関節、目の水晶体などに存在しており、約半分のヒアルロン酸が皮膚の細胞間にあるとされています。
ヒアルロン酸は、体内の各部位で水分の維持や緩衝材として細胞を保護するなど、さまざまな機能をもっています。ただ、加齢とともに徐々に減少することがわかっており、40代からは減少が加速するといわれます。

ほうれい線は皮膚の弾力や水分低下や脂肪の増加、肌のダメージや頬に負荷をかける習癖などが原因とされています。原因を理解しておくと、普段から気を付けるべきことが見えてきます。

加齢などにより、肌の奥深くを構成する真皮層の弾力や水分量が低下したり、靭帯の保持力が低下したりすると皮膚のバランスが崩れ、溝状にくぼんでしまいます。

口腔周囲の機能低下や会話の機会、表情の変化の減少などにより、表情筋の筋力が低下してたるんでしまうと、ほうれい線の原因となります。

頬に脂肪が多く付き盛り上がると、筋肉の境目に溝ができやすくなります。

日焼けによる肌へのダメージや乾燥などによって、皮膚の弾力低下などの状態悪化を招くことがあります。また、睡眠不足や偏った食事、飲酒や喫煙なども肌の状態悪化を加速する要因となります。

習慣的に頬杖をついたり、マスクで刺激したりして、筋肉や皮膚に恒常的に不自然な負荷がかかると、折りじわができたり肌の不調の原因となります。

• ほうれい線や口元のしわ、たるみが気になる
• 外科的な手術なしでしわを改善したい
• 術後、いつも通りの生活にすぐに戻りたい
• すぐに効果を実感したい
• 自然で若々しい印象になりたい
• 歯並びなど、口腔機能のトラブルが悪化しないようにしたい

ヒアルロン酸注射によって口唇や口唇周囲に弾力や潤いを与え、しわや口角の下がり、口唇のハリやボリュームなどを改善することができます。

加齢や習癖などによってできたほうれい線や、さらに下に伸びるマリオネットラインなどのしわ（溝）を目立ちにくくします。

靭帯及び皮膚のハリや弾力低下によって起こる口角の下がりを改善し、リフトアップさせて見た目を柔らかい印象にすることができます。
また、口角が下がった状態は悪い歯並びを助長するリスクとなりますので、口角の位置や周囲の組織の状態を改善することは、歯並びにもよい影響を与えます。

歯科では、口唇の閉鎖力低下によって歯並びの悪化や義歯の安定性の低下などが起こります。そこでヒアルロン酸を注入して、口唇に潤いや立体感を持たせて形やバランスを改善し、健全化することによって口唇の閉鎖力が回復し、歯列不正や義歯の不適合、口呼吸による乾燥などの口腔トラブルの予防や改善にもつながります。

歯並びや口腔周囲の骨格や筋肉等の組織に精通した歯科医師が行うので、最適な注入量に調整することで、自然でバランスのとれた効果的な仕上がりだけでなく、口腔トラブルの予防や改善も視野に入れた治療が可能です。

ほうれい線に対するヒアルロン酸注射の特徴は、即効性や施術時間の短さ、最小限の侵襲と日常生活への影響の少なさが挙げられます。

注射後すぐに皮膚にハリが出るので、ほうれい線が目立たなくなります。

切開などの外科的な手術が不要なので、傷跡が残ることがありません。一時的に注射針の痕はみられますが、極細の針を使用しますので、メイクで目立たなくなる程度です。

口腔の専門家である歯科医師が適切なポイントを判断して注射による施術を行いますので、短時間で終わり、施術後の仕事や予定などに影響しません。

強くこすったり刺激したりしないよう気を付ければ、メイクは当日から可能です。

ほうれい線は加齢の象徴ともいわれるため、目立たなくなると見た目の若々しさが取り戻せます。

当院では、GENOSS社のモナリザマイルドを使用しています。安全性が高く痛みが少ない特徴があるヒアルロン酸製剤です。

モナリザマイルドは、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)に承認され、高く評価されているGENOSS社製のヒアルロン酸製剤です。
製造の全工程を厳格な管理下で行っており、ISO13485やISO9001などを取得しています。

非動物性の高純度ヒアルロン酸で、BDDE残留物（架橋剤）もないため、感染リスクはほとんどありません。また、不純物や内毒素を可能な限り排除した安定性の高い製剤なので、アレルギーや副反応のリスクも最小限に抑えられています。

高濃度ながら均一な粒子のヒアルロン酸なので、自然で滑らかな仕上がりになります。

リドカイン（麻酔成分）を含んでいるため、施術時の痛みが軽減できます。

個人差がありますが、効果の持続期間は一般的には3ヶ月～1年程度とされています。注入後、徐々に体に吸収され効果は減少していきますので、経過観察を行いながら定期的に注入すると効果を維持できます。

ヒアルロン酸注射を受けるには、次のような流れがあります。
流れを知っておくことで、予定や希望に合わせて計画を立てることができます。